肉球の間が黄色く化膿

愛犬のエイモスは8歳のセントバーナードです。もともとおっとりした性格で、大きな体で散歩ものんびりゆっくりです。朝晩30分かけて町内を1周するのが日課でした。ある日いつもの通り散歩へ出かけると、いつもよりさらに遅い足取りです。大人の足なら町内1周はおよそ10分。そこを30分かけてゆっくり歩くのに、この日は更にゆっくりで出かける用事があった私はイライラしていました。そしてついにエイモスに向かって「早く歩きなさい!」大きな声を出してしまいました。その後私はリードをグイグイ引っ張りエイモスも仕方なく足を動かしてついてくるといった感じで、いつもは家にもどったらブラシをかけてあげるのですが、この日はそのまま出かけてしまいました。夕方帰宅した私は、エイモスに散歩へ行こうと声をかけるも、エイモスは顔を上げてこちらをちらっと見て、そのまま自分のベッドへ戻っていきました。普段怒ることがない私なので、朝大きな声を出したから、ふてくされて散歩へ行きたくないのだろうとその日は放っておきました。翌朝、トイレも行きたいだろうしと早めに散歩へ誘うと、ベッドから起き上がり出てきたものの、何か様子がおかしい。よく見てみると前足を引きずって体重をかけないようにしている様子。慌てて足を見てみるも、特に異常は見られません。それでもエイモスは前足をかばうように歩きます。今度はエイモスを横に寝かせて足の裏を見てみました。ですが、足の裏も変わった様子がありません。どうしたものかと悩み、足を下ろそうと足の先をつかむとエイモスがキュンと鳴きました。どこか肉球が痛むようで肉球をかき分けよく見てみると、肉球の間が黄色く化膿しています。慌てて動物病院に連れていき診察してもらうと、肉球の間にトゲが刺さりそれが化膿してしまったようでした。昨日足が痛くてゆっくりしか歩けなかったのに、どなってしまった私。エイモスに申し訳なくて涙があふれてきました。それでもエイモスは何も言わず、大泣きする私の顔をペロペロなめてきます。エイモスには本当にかわいそうなことをしていまいました。幸い足の方はすぐに治ったものの、私の自己嫌悪は当分治りそうにありません。

前庭疾患という老犬に多い病気

前庭疾患という老犬に多い病気にかかりました。どんな病気かというと、平衡感覚を失ってしまう病気全般を指します。
三半規管という、小さな器官が両側の内耳に存在し、両側の三半規管が感知した、頭の動きや位置が、神経を通じて脳幹へ伝えられ、平衡感覚が生まれます。
片側の三半規管や、その信号を受け取る脳幹が機能しないと、グルグルと回ってしまうような感覚に陥り、めまいやひどいふらつきが起こります。
船に乗っていて、揺れているような、船酔いのような感じにもなるようです。

犬は、どうにか平行に保とうとして、目がとても変な動きをしていました。とても可哀想です。
首が片側に傾き、眼を見ると一定のリズムで揺れ、歩こうとするとバランスを崩したりします。
ジャンプする際は、バランスを失ったり、距離の見間違いが多くなり、病気後は失敗することがほとんどになりました。

聴覚に障害を受けることがありますと先生にいわれたけれど、なんとか耳は大丈夫でした。
原因不明の病気で、急激にひどい症状が出ることが多いですが、一般的には、2~3日後から徐々に改善し始め、数週間で回復することが多い病気らしいです。
でも犬によって違うと思います。うちは一か月ほどかかりました。食欲もなく、元気もなくかわいそうでした。

回復後、後遺症は、少し首が傾くクセが残ったのと、段差をジャンプする際は、バランスを失ったり、距離の見間違いが多くなり、失敗することでした。
耳は聞こえているようで安心ましたが、友達の犬は聞こえなくなりました。

油断が急性胃腸炎発見の遅れに

我が家の犬が急に体調を崩したのは梅雨のジメジメした時期でした。夜散歩に行った後、いつもならおとなしく庭にある自分の小屋に入るのに、その日はずっと「クゥーンクゥーン」と鳴き、窓ガラスを開けてくれと言わんばかりにカリカリと爪でかいていました。初めての事だったので「どうしたんだろうねえ」と家族で話していたのですが、気にせずそのまま朝を迎えました。すると状況は一変していました。小屋の周辺に食べ物を戻した跡と、胃液のようなものや、血便のようなものが散乱していました。肝心の我が家の犬は小屋の中で元気なく寝ていました。これはおかしいと思い、朝病院が開く前から病院の前でまちました。病院でお医者さんに診てもらうと、急性胃腸炎の可能性が高いとの事でした。合わせて熱中症の可能性もあるからとの事で注射を何本か打たれました。そしてごはんは病院指定の栄養食をもらい、しばらく様子を見てくださいとの事でした。それから数日はクーラーの効いた部屋で過ごさせました。注射が効いてきたのか、半日したあたりから少しずつチョロチョロと動き始めましたが、それでも一向にご飯は食べませんでした。ご飯をまともに食べ始めたのは、病院に連れて行って3日後からでした。動物はつらくても言葉を話すことができません。だからこそ毎日きちんと観察し、いつもと違う行動をするようであれば、少しおかしいと思い様子を見るようにしなければならないと本当に勉強になりました。

消化器系のがん

私の家で飼っていた犬が患った病気は、ガンでした。
消化器系のがんというお医者さんの判断でした。患った時の年齢が犬の年齢で13歳でしたので老犬ではあったのですが。
お医者さんからは消化が良くなくなると言われましたので、老犬用の栄養価が高い柔らかい食事を勧められました。
その食事と一緒に液体のお薬も頂きましたので、のみ込みも悪くなっている愛犬の為に大きなスポイトでお口に入れてあげました。

その食事と薬を続けて半年ほど経ったある日、急に食欲が増え体重も3キロほど戻りました。
私達は元気になったと嬉しくなりお医者さんに連れて行ったのですが、お医者さんは病気が良くなったわけではなく突然食欲が戻る時があっただけだと仰いました。
食欲が戻ると家族が褒めてくれたりなど犬にとって嬉しいこともありますので頑張ってしまう時期があるのかもしれないとの事でした。
私たち家族も一瞬だけ喜んだだけになってしまいましたが、今ははっきり仰ってくれた事に感謝しています。

それから更に半年後は、歩く事も大変になり食事もスプーンで口に入れてあげる状態になりました。
それでも一生懸命世話をして、彼女も一生懸命一日一日を生きていました。
毎日頭やお腹をなでて少しでも休まる時間を与えてあげられたらという気持ちでした。

惜しくも彼女は亡くなってしまいましたが、長い間私達と一緒に過ごしてくれた時間は大切な思い出です。今でも楽しかった時の夢を見ますが、何とも素敵な夢で目が覚めます。
その度に彼女が私達家族に欠かせない存在だったと感じています。